サンデリアーナ のバックアップ(No.10)

サンデリアーナ(Dracaena sanderiana)はキジカクシ科ドラセナ属の常緑低木。和名はギンヨウセンネンボク（銀葉千年木）。
サンデリアーナとはドイツの植物学者、Henry Frederick Conrad Sander (1847-1920)に因んだ種小名であり、
同種小名を持つ植物は何種か存在するが、知名度のほか、バンブゥゥゥゥゥと言っているあたりからもD. sanderianaとみて間違いないだろう。
また、最新の分類体系ではD. brauniiが本種の正式な学名として採用されており、D. sanderianaはそのシノニムとされているが、
学術研究などの場を除けば、今のところはサンデリアーナのほうが圧倒的に広く使われているようである。

花騎士は中国風だが、原産地はアフリカ。カメルーンの熱帯雨林に自生する。
斑入りの鮮やかな葉を持ち、強健で育てやすいため観葉植物として人気が高い。斑が黄色のサンデリアーナ・ゴールドと白色のサンデリアーナ・ホワイトがある。
下部の葉を切り落とすと、緑色の真っ直ぐな幹に節が残り、竹にそっくりの外見になる。この状態に加工されたものは「ミリオンバンブー」の名で親しまれている。
他にもラッキーバンブー、万年竹、富貴竹といった別名があり、中国や台湾では金運を呼ぶ縁起物として珍重されている。花言葉も「幸福」「開運」「長寿」とそのまんまである。
バンブー状態のサンデリアーナはしなやかな幹を持ち、様々な形に仕立てることができる。コイル状にクルクル巻いたものや、籠状に編んで寄せ植えにしたものなどがある。
姿が竹に非常によく似ているが、竹の仲間(イネ科タケ亜科)ではない。分類上はキジカクシ科スズラン亜科となっており、実装済み花騎士の中ではスズラン、リリオペに近い。
以前はゲーム内の図鑑と同様にリュウゼツラン科に分類されていたこともある。ぶっちゃけ見た目だけならリュウゼツランの方がよっぽど近いような。
切ってみると中身がしっかり詰まっているので、竹ではないことは明らかである。また加工前を見ると、葉の付き方等がリュウゼツランに近いことも分かる。

ドラセナ属の姉妹には、観葉植物として人気の種も多い。「幸福の木」として有名なD. fragransをはじめとして、
D. concinnaやD. reflexaなどの改良品種群には、樹形、葉系などに様々な種類があり、インテリアに合わせた楽しみ方ができる。
栽培されることは稀だが、「リュウケツジュ（竜血樹）」とも呼ばれるD. dracoおよびソコトラ島固有種のD. cinnabariなどの超個性派の姉妹もおり、実装が楽しみである。