カラスウリ のバックアップ(No.72)

※お花の写真集さまからフリー素材を引用しました。

カラスウリはウリ科の植物で、つる性の多年草。朱色の果実と、夜間だけ開く花で知られる。 地下には塊根（根っこの一部がもっこり膨らんでいること）がある。

原産地は中国・日本で、日本では本州・四国・九州に自生する。
林や藪の草木にからみついて成長する。葉はハート型で表面は短い毛で覆われる。雌雄異株で、ひとつの株には雄花か雌花かのいずれかのみがつく。
別名：玉章（たまずさ）・ツチウリ・キツネノマクラ・ヤマウリ。

4月～6月にかけて塊根から発芽、あるいは種から発芽し、秋には葉が紅くなり冬には枯れる。
花期は夏で、7月～9月にかけての日没後、花弁の縁が糸状に長く伸び、（糸状の端から端までが）約7cmの白い花を咲かせる。
この複雑な花弁は、蕾の時にはきれいに折りたたまれているのだが、時が訪れると一糸乱れずに展開していき、短時間で完全に開ききる。
「糸」の一本一本がみるみる伸びていく様子は神秘的で美しい。
開花が始まるのは夜で翌朝にはしおれてしまう、ヨルガオやゲッカビジンなどと同じ一日花。

秋になると雌株にのみ果実をつける。果実は直径5～7cmの卵型で、形状は楕円形や丸いものなど様々。
熟する前は縦の線が通った緑色をしており光沢がある。10月から11月末に熟し、オレンジ色ないし朱色になり、冬に枯れたつるにぶらさがった姿がポツンと目立つ。
鳥類が果実を食べ、種子を運ぶこともあるらしいが名前と異なり、特にカラスの好物という観察例はほとんどない、とのこと。

カラスウリの名前については諸説ある。
通説で言われている「カラスが好んで食べる」という話もあるが、前述の通り信憑性は薄い。
まあ現代では人間の食べ物のおこぼれに預かる方が何倍もいいだろうし、（人間側としては非常に迷惑な話だが）
個人的にはあいつらの性格的にも合わない気がする。あいつらグルメだしなぁ…。絶対どの時代でも人間の食べるものにちょっかい出してたと思う

なので「唐朱瓜」と書く「中国の染料」説を紹介したいと思う。
中国から伝わった朱墨の原料である辰砂（しんしゃ）は朱色に似た鮮やかな緋色（ひいろ）の鉱物。鶏卵ぐらいの大きさのものもあったらしい。
秋につける果実が似たような色をしていることから唐朱瓜（からしゅうり）と呼ばれるようになったとされている。

※追記：カラスすらも残すウリ科の植物という意味でついた、という話もあった。これなら納得。

[　　超蛇足だがカラスウリの漢名は苦樓(クロウ)。カラスの英語もcrow（クロウ・日本のハシブトガラスはJungle Crow）という不思議な一致がある　　]

熟した果実から取れる種は特徴的な形をしており、「カナキリの頭に似ている」「打ち出の小槌」など色々といわれている。
昔の人はこの種子を｢結び文｣（細く折って結んだ手紙）に見立て、｢玉梓（たまずさ）｣と呼んだ。
なぜ結び文を玉梓と呼ぶのかというと、古代においては、手紙を梓（あずさ）という木の枝に結び付けて運ぶ習慣があったから。
転じて結び文、手紙がこの名前で呼ばれるようになった。
（玉章と書くが決して大妖怪の孫に負けた触手プレイさんのことではない)

近縁種も多く自生しており花や葉が良く似ている。各種の特徴とかはこんな感じ。

1.カラスウリ　葉の表面には粗毛を密生し、光沢はない。根は分枝し紡錘状に太くなる
2.キカラスウリ　葉の表面は短毛が散生し、濃緑色で光沢がある。果実が黄色。種の形も違う。
3.オオカラスウリ　キカラスウリと同じで太くて硬い根、太くて硬い根になる。果実が朱赤色。
4.スズメウリ　雌雄同株のつる性の1年草。花は小型で果実は白。
5.ヘビウリ　 果実は細長くのびて反巻屈曲し、長さ1ｍ以上になる。熟すと緑→赤になる。
6.トウカラスウリ　果肉は乾燥すると甘いので子供が食べる。 朝鮮から中国・ベトナムに分布。

いずれの近似種も夕方～夜に咲く一日花（多少前後はする）なので開花をみたいならちゃんと蚊の対策もしつつ（←ここ重要）、昼間に目星をつけて観察するのがいいだろう。

著者自宅に自生している野生種は基本的に雑草扱いなのでサーチ＆デストロイされる運命にある。なので、
花に関しては、今回写真で初めて見たぐらい、なかなか見ることのない花である。
wikiによるとわざわざこのカラスウリを育てているところもあるそうなので、興味のある団長は訪ねてみるのもいいと思う。

武器解説１　「シックルなのか？」
スキル名が、スピニング・シックルとあるが、シックルとは片手鎌のことで、両手鎌はサイスと呼ぶ。
片手鎌の二刀流の花騎士（絵的にはカマキリなので微妙）が将来的に実装されると困るように思うが、深く考えたら負けかもしれない。
ダリア・デルフィニウムと併せて三人目の”鎌使い”で　以降は大鎌解説は割愛の予定。

彼女は自分を甘やかしてくれるおにいちゃ…男兄弟ばかりの環境で育った。
このままでは自分は駄目になってしまうと危機感を抱いたのである。
「男嫌い」という彼女の主張は実は言葉足らずで「自分を過剰に優しく扱おうとする男は嫌い」が正解なのだ。
ちなみに女扱いするなと言えば、偉大なる先駆者であり、女性性を徹底的に捨て去ろうとするハクモクレン女史が想起される所。
カラスウリの場合は自分が女の子ゆえに優遇されるのは好まないが、容姿や趣味的に、自分が女の子である事は自覚しているし隠す気もないという点が先駆者と異なっている。面倒な…