ミスミソウ のバックアップ(No.80)

• 戦闘スキルは、シロタエギク等と同じ24%(SLv.1)で発動する「敵に3回1.8倍のダメージ」である。
  単発爆発型のスキルではなく、高倍率のダメージを3回に分けて叩き込むため、パーティの後方に配置にすると敵の撃ち漏らし対策になり非常に便利なのだが、ミスミソウには彼女ならではの少し変わった運用方法もある。
  • 彼女が持つ「追撃」アビリティには、敵複数体にダメージを与えた場合、追撃も複数体に対して行うという特徴があるため、ミスミソウは他の3回攻撃スキルを持つキャラと違い、あえてパーティの先頭に配置するという選択肢もある。
    ただし、これはミスミソウが1ターン目から確実にスキルを発動できる環境を整える事が前提となるので、その点は注意されたい。

• 第1アビリティは「戦闘中、自身が攻撃を行った後、自身はパーティ総合力の20%を攻撃力に転換し追撃する」である。
  現在確認された特徴としては、
  • ①：パーティ総合力とは、ミスミソウが属するパーティ(装備による上昇値も含む)のステージ開始時点の総合力を指す。
  • ②：途中の戦闘でパーティメンバーが脱落しても、追撃ダメージ自体に影響は無い。
  • ③：追撃はミスミソウが攻撃した敵に対してのみ行われる。
    　　通常攻撃の場合は敵１体への追撃となり、スキル攻撃が敵3体(もしくは2体)に分散した場合は敵3体(もしくは2体)に対し追撃が行われる。
    　　スキル攻撃が3回とも敵1体に集中した場合は、追撃はその1体に1回だけとなる。
  • ④：クリティカル系アビリティ、弱点属性の補正は追撃ダメージに影響する。
  • ⑤：攻撃バフや対ボスダメージUPアビリティは追撃ダメージに影響を与えない。
  • ⑥：追撃ダメージも敵の防御力の影響を受ける。
  • ⑦：追撃によるダメージは回避の対象とはならず、必中。
    　　ただし、追撃を持っているキャラの攻撃が全て回避された場合は、追撃は発生しない。
    　　相手が攻撃を無効に出来る(いわゆるバリア)場合も追撃は発生しない。
    　　命中デバフの効果で攻撃が命中しなかった場合も追撃は発生しない(敵側にて確認)。
  • ⑧：追撃による追加攻撃が発生しても、GUTS(ガッツ)の回数は削れない(敵側にて確認)。
    　　例：敵側GUTS(ガッツ)発動条件下にてミスミソウのスキル発動(3回)＋追撃(1回)＝合計4回攻撃
    　　→敵側GUTS(ガッツ)1回のみ消費(3回攻撃スキルは1回の判定となり、追撃は0回の判定となるので要注意)

• 進化後の第2アビリティは「戦闘中、パーティメンバーの攻撃力が15%上昇」である。
  こちらは一般的な★6（虹）と同じ数値の攻撃力上昇バフである。
• 移動力は500と若干低くはあるものの、調整がしにくいほどの鈍足ではない。

• 開花することで、「戦闘中、自身の攻撃力が45%上昇」と「ボス敵との戦闘中、パーティメンバーの攻撃力が30%上昇」が追加。
  さらに、既存の味方全体の攻撃力バフアビリティの効果が「15%上昇」から「20%上昇」に成長する。
  これにより状況別に見たバフの分布は以下の通りとなる。

1. 通常の戦闘時は味方の攻撃力20%上昇、ミスミソウ自身は攻撃力65%上昇。
2. 対ボス戦闘時は味方の攻撃力50%上昇、ミスミソウ自身は攻撃力95%上昇。
   • 上記の攻撃力バフに加え、敵への3回攻撃スキルも備えているため、対ボス戦においては非常に強い力となってくれる。

新アビリティ「追撃」の特性から、ミスミソウの攻撃能力の底上げには、組み込むパーティ全員の総合力の強化が間違いなく必須となる。
また、ミスミソウの追撃能力をより広範囲に活かしたい場合や、とにかく与ダメにこだわりたい場合は、
スキル発動率上昇アビリティを持つ花騎士たちで脇を固め、ミスミソウのスキル発動を全員でサポートする編成が望まれる。

ある意味での火力特化に重点が置かれており、彼女の特性が最大限発揮される編成を組めるかが大きな鍵となる花騎士である。
お迎えできた団長さんはぜひ、ミスミソウの攻撃能力をフルに発揮できる環境を整えてあげて、大暴れさせてあげるのが良いだろう。

庭園A

庭園B
※実装イベント後半頃庭園Bが追加された。

しんしんと　雪割草を　恋ふるかな
（青柳志解樹）

ミスミソウ(Hepatica nobilis var. japonica)とは、キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草。
主に山間部の落葉樹林の林床や傾斜地に自生している。
漢字で書くと「三角草」。特徴的な三角形の葉っぱを持つためこう呼ばれる。
厳しい冬の寒さの中でも元気に生育し、雪の下でも青々とした葉を茂らせる。
正月から春にかけて、降り積もった雪を割るようにして茎を伸ばし、花を咲かせる様子から「雪割草」とも呼ばれる。
ちなみにこの「雪割草」の同名異種として、サクラソウ科サクラソウ属のユキワリソウが存在している。
本来は、サクラソウ科の方だけがユキワリソウと呼ばれていたが、ミスミソウも上記のように雪が降る時期に花を咲かせる為、
そのことから雪割草と呼ばれることになってしまった模様。「いやいや、紛らわしいです」
この二つを区別するために、ミスミソウの方は漢字で、サクラソウ科の方はカタカナで表記するのが一般的となっている。
開花期や自生環境など、フクジュソウやカタクリなどのような「春植物（スプリング・エフェメラル）」に近い性質を持つが、
夏になると地上部を枯らして休眠する彼女たちに対して、ミスミソウは常緑性であるため、春植物には含まないことが多い。

学名のHepaticaは、ラテン語でhepaticus（肝臓）を指し、葉の形が肝臓に似ていることに由来している。
その為、英語圏では、学名のHepatica（ヒパティカ）と呼ばれたり、Liverwort（肝臓の草）やLiverleaf（肝臓の葉）と呼ばれたりしている。
この学名のように、中世ヨーロッパでは、肝臓の病気の治療に用いられたと言われている。
現在においては、ニキビ、気管支炎、痛風等の治療に用いられることがある。

日本では北陸地方以降に分布し、雪国の春を彩る花として有名。
八重咲きの園芸品種も存在し、中には10万円以上にもなる高級な品種も存在する。

花は青や紫色が多く、とても綺麗。桃色や白などの変異にも富む。
だが、実は花びらのようなものは大きく発達したがくで、花びらを持たない花である。
キンポウゲ科にはこのような咲き方をする花が多く、クレマチスやアネモネなども同じく花びらを持たない花である。
それ以外ならばローダンセやイヌタデ等がある。
がくは花びらと比べて頑丈で色褪せにくいため、昆虫等への誘引効果を長く維持できるという利点にもなる。
また、同じキンポウゲ科でもクリスマスローズやトリカブト、デルフィニウムなどは、
同じくがくを発達させるが、小さく退化した花びらも残っているし、
フクジュソウやラナンキュラスなどには立派な花びらがある。
機会があれば花の構造をよく観察してみるのも面白いだろう。

日本国内に自生するミスミソウの仲間は、厳密にはミスミソウ(var. japonica)とケスハマソウ(var. pubescens)の２変種に分類でき、
更にミスミソウにはオオミスミソウ(f. magna)とスハマソウ(f. variegata)という２品種が存在する。
「変種」だの「品種」だの色々出てきてややこしいが、とりあえず「種＞変種＞品種」とだけ理解しておこう。それ以上は沼。
オオミスミソウは三角形の葉の角が「少し」丸い。
花色の変異にも富み、山野草として育てられているミスミソウは、実はこの子であることが多い。
スハマソウは葉の角が「だいぶ」丸く、ケスハマソウは名前の通り、葉の裏表に毛が生えているのが特徴である。
分布にも差があり、ごく大雑把に見ると、西日本にミスミソウとケスハマソウ、東日本の日本海側にオオミスミソウ、太平洋側にスハマソウが分布する。
実際にはかなり微妙な違いであることも多く、完全な判別は困難である。そんなときは考えるのは程々に、素直にお花を愛でればいいと思う。

余談であるが、押切蓮介の漫画『ミスミソウ』もこの花の名に由来する。
ただし、内容は陰惨ないじめの果てに家族を殺され、復讐鬼となった少女の凄惨な報復と死闘を描いたサイコホラーである。
残酷な描写やいじめの描写が容赦無いので、苦手な人は要注意。
しかもこの漫画、2018年に実写映画化するんだよね（冷や汗）…