コムギ のバックアップ(No.64)

別verであるエーデルワイス(新春)を除けば2017年4月3日に登場したオジギソウ以来11ヶ月ぶりとなる完全新規の★6打属性キャラ。
ビオラに続いて打属性としては二人目の１ターン目スキル発動率1.65倍持ちである。
開花後のアビリティは以下の通り。

1. 1ターン目、パーティメンバーのスキル発動率1.65倍
2. パーティメンバーの攻撃力が15%上昇
3. パーティメンバーの攻撃力が戦闘開始時の敵数×10%上昇
4. クリティカル攻撃発生率20%上昇
5. クリティカルダメージ30%上昇

開花アビリティが両方ともクリティカル系統なため、基本的にクリティカル編成の1.65倍を担当する事になる。
1.65倍とクリティカル関連のアビリティという組み合わせではデージーやシロタエギク(クリスマス)がいる。
デージーはクリティカル発生率20%&クリティカルダメージ15%上昇だが攻撃力上昇が35%。
シロタエギク(クリスマス)自身は1ターン目は確実にクリティカルが発生するためクリティカルダメージ上昇による恩恵を確実に受けることができるが、
1ターン目は他のキャラのクリティカル発生率上昇が無駄になり、2ターン目以降はクリティカル関連のアビリティが一切残らないため一長一短。

クリティカル関連のアビリティを持った1.65倍以外のキャラは種類が豊富なので、組み合わせる1.65倍キャラは無理にクリティカル関連に統一せず、
エノテラやカトレア(光華の姫君)のような高めの攻撃バフをもつキャラにして全体の底上げを狙うのもいいだろう。

1ターン重視の編成は基本的に1.65倍を二人、1.2倍を一人、任意枠を二人という形になるので、
1.2倍とクリティカルダメージ上昇を持つビワやシロタエギクなどは特に相性がいい。
1.65倍の片方にクリティカル系以外を使用しても、コムギを含む四人が一人当たり20%あれば上限である発生率80%になる。
もちろん20%より高い上昇率を持つキャラを含めれば3人で80%にすることもできる。
また、発生率は70%程度で妥協してクリティカル以外のダメージ上昇アビリティや、
攻撃力を大きく上昇させられるキャラと組み合わせてもいいだろう。

お前は麦になれ
厳しい冬に青い芽を出し
踏まれて、踏まれて、強く大地に根を張り
真っ直ぐに伸びて実を付ける麦になるんじゃ

コムギ(小麦、Triticum)とはイネ科コムギ属に属する一年草で、世界中の人間ほぼ全てがお世話になっているであろう穀物。
トウモロコシ、コメに並ぶ世界の食卓を支える「世界三大穀物」のひとつであり、
日本では神話の時代から米や粟、稗、黍、小豆、大豆等と共に日本人の食に寄り添ってきた「五穀」のひとつ。
一般的に小麦というとパン小麦(T. aestivum)を指すが、デュラム小麦(T. durum)やクラブ小麦(T. compactum)も含まれる。

コムギとオオムギの大小は実や草の大きさで付けられたわけではなく、
命名された当時は製粉しなくても食べられるオオムギの方が使いやすかったため、
使いやすい、優れるという意味での接頭辞としてオオムギ・コムギと分けられた。

元々は越年生の植物で、秋に撒いて冬を越し夏頃に実る。だが、春に撒いて秋～冬辺りに収穫する事もできる。
その為、小麦には二年の収穫期が存在する。ここも食料として扱いやすいポイントだろう。

遥か昔から人類とともに支え合ってきた植物で、今日においてもそれは変わらない。
収穫したものを石臼等で挽いた小麦粉は人類の偉大な発明で、古代エジプト時代から使われている。

用途については多岐にわたる…いや、わたりすぎている。
同じ麺でも過程を変えればうどんにそうめん、パスタに中華麺。
粉を水で伸ばして発酵させて焼き上げればパン、卵と混ぜて焼き上げればタエばあちゃんお得意のふわふわパンケーキ。
甘い生地を油で揚げてデルちゃんも飛びつくドーナツ。硬く焼き上げればクッキーにビスケット。
だし粉と野菜を一緒に混ぜればカンナも大好きお好み焼きにたこ焼き。
薄く伸ばしたらソースとチーズと具材でピザ。肉を巻いて焼くなり蒸すなり揚げるなりで餃子。
溶き卵と冷水でハス様十八番の天ぷら。パン粉と具材でフライにカツレツ。
人が食べる以外には肥料にも飼料にもなる。なんなら粘土にもなる。
なんでもできるとかいうレベルではない。小麦が絶滅すれば人類は色んな意味で困るだろう。

ただし、「ケーキから粘土まで何でもできる」といっても小麦粉には多くの種類があり、
一般的にはグルテンの量によって薄力粉・中力粉・強力粉の3種、業務用になると100種類近くに分類される。
グルテンとは、小麦粉に水を混ぜてこねることでできるタンパク質のこと。
弾力があって伸びにくい「グルテニン」と弾力が無く伸びやすい「グリアジン」2種類が絡み合ってそれぞれの特徴を適度にもつ「グルテン」になる。
小麦粉の種類によってタンパク質の含有量(＝粘弾性)が変わるため、
・強力粉…パンや中華麺、餃子の皮など
・中力粉…うどん、ドーナツなど
・薄力粉…ケーキ、天ぷらなど
といった具合に用途によって使い分けされる。
この他にも柔軟性に富みパスタ等に使われるセモリナ、衾（麦の表皮）や胚芽を取り除かずに挽いたミネラル豊富な全粒粉など多くの種類がある。

最近目にする機会が減ったが、外国産の小麦粉には「メリケン粉」という呼び方がある。
この「メリケン(米利堅)」とは、小麦の輸入が始まった明治時代のアメリカの呼称。
当時の日本人にとって聞きなれない英語の「American」がこのように聞こえたことからアメリカを「メリケン」と呼び、
国産の小麦粉よりも白い上質なアメリカ産の小麦粉を「メリケン粉」と呼んだ。
この「メリケン」を付けて呼ぶ言葉は小麦粉だけでなく「メリケン人」「メリケンサック」「メリケン波止場」など多数ある。