キャロット のバックアップ(No.46)

キャロット(carrot)は英語でニンジンのこと。
セリ科ニンジン属の根菜で、主に根を食用とする。
アフガニスタン北部のヒンドゥークシュ山脈が原産地で、冷涼な気候を好む二年草。
代表的な緑黄色野菜でビタミン類や葉酸を多く含む。貯蔵中にデンプンが蔗糖に変わるため甘く、馬や兎などの草食の家畜に好まれる。
ニンジンの果実には多数のトゲが生え、動物の毛に付着して散布される所謂「ひっつき虫」で、野生化したニンジンは空き地などに大群落を形成する。

トルコで西洋ニンジン、中央アジアで東洋ニンジンが作出された。
室町時代に最初に日本に伝わったのは東洋ニンジンだったが、江戸時代末期に栽培しやすい西洋ニンジンが伝わるとそれが主流となった。

●黒ニンジン：アフガニスタン原産で原種に近い、アントシアニジンを含む黒紫色のニンジン。ポリフェノールを多く含み健康食品として注目されている。
●金時ニンジン：リコピンを含む東洋系の赤いニンジン。元は京野菜だったが、現在は主に香川県で栽培されている。
●西洋ニンジン：主にオランダやフランスで品種改良された。β-カロテンを大量に含むためオレンジ色をしている。(「カロテン」の語源はニンジンの種小名「carota」に由来する)

元々「ニンジン」という言葉はウコギ科トチバニンジン属の薬用植物「人蔘(オタネニンジン)」のことで、枝分かれした根の形を人の姿に見立てたものであった。
日本にニンジンが伝わった当時は「胡蘿蔔」(”胡の国の大根”の意)と呼ばれていたが、
同じように肥大化した根を持ち高価なオタネニンジンのイメージから次第に「ニンジン」と呼ばれるようになっていった。

花騎士のヤツデは極度のニンジン嫌いという設定だが、おそらく食べ物の好き嫌いのことだと思われる。