スイレン のバックアップ(No.25)

進化前

進化後

自身の過去については謎の多い人物で新国家「ロータスレイク」の実装予定が明らかになった際には「ロータスレイク出身なのでは」と噂されてきたが、
2017年2月20日にロータスレイクと共に実装された女王、ハスのキャラクタークエストによってロータスレイク出身であったことが示唆された。
「頭がカチンコチンのばかやろう」とはハスの父親だったらしい。
続く2017年3月6日には緊急任務　可愛いハナには旅をさせよでスイレン本人の口からもロータスレイクとハスのことと思われる言及がされ、ロータスレイク出身がほぼ確定となった。

夕刻を告げる儚き花

スイレン目スイレン科スイレン属の水性多年草。
英名は"Water Lily"、直訳すれば「水のユリ」という意味である。
よく間違われるハスの英名は"Lotus"(ロータス)なのだが、普通にスイレンのことをロータスと呼ぶこともあるのでややこしい。
元々"Lotus"がエジプトに自生するスイレンが語源であり、そもそも昔はハスもスイレンも厳密に分けていなかった為だろう。
ちなみにブルーロータスさんは和名ではロータスといわれているが、英名では"Egyptian Blue Water Lily"と呼ばれる通り、スイレン属である。
今のところアカバナスイレン、ブルーロータス、スイレンとスイレン属しかおらず、ハスはいない。－＞2017/2/20に新国家ロータスレイクと共に実装された。
そして2015/8/10にとうとう実装されてしまったオオオニバスさんもスイレンの仲間である。

属名の学名Nymphaeaはギリシャ神話の妖精Nymphが由来で、英雄ヘラクレスに捨てられた妖精がナイル川に身を投げてスイレンに変わったという言い伝えからとられている。

ハスとスイレンはよく似ており、しばしば混同されるが、分類学上は全く別の植物であるということが分かっている。
とは言え、それが分かったのもDNA解析技術の普及したごく最近の話で、ほんの少し前まではスイレン属とハス属は近縁と思われ、共にスイレン目スイレン科に分類されていた。
それが今はどうなったかというと、ハス属はハス科として独立した上に、遠く離れたヤマモガシ目にまで移動されたのである。
スイレンの属するスイレン目は古草本群とも呼ばれる、被子植物の発生からかなり早い段階で分化した、原始的な植物群の一員である。
このグループには他に、人がやすやすと乗れるほどの巨大な葉で有名な、水生植物のオニバスやオオオニバスなども属している。
ややこしいことに、こいつらもハスと言いながらスイレンの仲間なのである。
これに対してハスの属するヤマモガシ目は比較的新しく分化したグループであり、典型的な双子葉植物の主グループのひとつである。
面白いことに、ハス科以外のヤマモガシ目植物はほとんどが高木に成長し、水生植物であるハスとはまるで似ても似つかない。
スイレンとハスは、このように全く別の進化の系統を辿ってきたにも関わらず、その結果互いに酷似した形態を獲得したというのは、興味深い話である。
このような進化を「収斂進化」といい、動物でも例えばイルカと魚、フクロオオカミとオオカミといった例が存在する。

それはそうと実際問題として、ハスとスイレンを区別するには、花ではなく葉をよく観察してみると良い。
ハスは表面が撥水性のある丸い葉で、よくアニメなどで傘の代わりに持ってる葉はハスの葉であることが多い。
一方スイレンの葉は撥水性がなく、切り込みが入っている。
池のステージなどで、水面に浮かぶ切り込みの入った葉の足場はスイレンであることが多い。
他にも違いがあるが気になる方は、植物園か専門家にGO。

水面が安定している池などに生息し、水の底の泥や土に根を張って茎を水面に伸ばし、水面に葉や花を開く。
まるで葉と花が浮いているように見えるが、ちゃんと茎が水の中にある。
自分で育てるときに花ごと水没させても、ちゃんと茎を伸ばして水面に葉と花を出す。かわいい。
花は日中に開き、夕刻に閉じる。これを3回繰り返して花は寿命を終える。
3日間花が開いては閉じを繰り返すので、「睡眠する蓮」で「睡蓮」。
しかし、蓮(ハス)も似たように繰り返すので、やっぱりハスとスイレンは間違えやすい。
花は3日間と儚いが、スイレン自体の成長力は大きく、蕾が後から後からボコボコ出てくるので安心してほしい。

スイレンには温帯種と熱帯種がある。これといって明確な差は無いのだが、熱帯種のほうが色鮮やかなものが多く、特に青い花色のものは熱帯種にしか存在しない。
アカバナスイレンとブルーロータスは熱帯種なのだが、このスイレンはイラストの丸みのある花弁から温帯種、更に言うならヒツジグサと思われ・・・
・・・たのだが、ロータスレイクの女王がヒツジグサであることが判明。スイレンとヒツジグサは別人か、あるいはヒツジグサの世を忍ぶ仮の姿がスイレン・・・？
ヒツジグサは日本に自生する唯一のスイレンである。そのため単にスイレンといえばヒツジグサか、それに近い園芸品種の可能性が高い。
池などで野生のスイレンの花を見つけた場合は、ヒツジグサと見て間違いない。池に佇む白い花を是非愛でてほしい。
ヒツジグサという名前は未の刻、つまり午後2時頃に開花するため名付けられたはずなのだが、実際は朝から夕方頃まで咲いている。適当過ぎる。
今となっては正確無比な鉄道ダイヤで有名な日本も、昔はイギリスの鉄道並みに時間にルーズだったということが伺える。
温帯スイレンはほぼこの通りだが、熱帯スイレンにはこれとは真逆で夜中に咲くものもある。アカバナスイレンとオオオニバスがこれに該当する。
ちなみにブルーロータスさんは朝型。スイレンは恐らく温帯種なので朝型ということになる。言われてみればなるほどという感じもする。

フランスの印象派の画家のモネの絵画でも有名。
スイレンはその水面付近に花を開く姿が大変美しく、多くの画家によって描かれている。
各国の美術館などで鑑賞できるので、スイレンを愛している紳士的な団長方は是非訪れてほしい。

花言葉にもあるように「信仰」や「純潔」の象徴であり、仏教やエジプト神話などによく出てくる。
朝に開き、夕方にとじる睡蓮の花は太陽の象徴とされ、水面に花を咲かせる幻想的な姿は神秘の象徴とされた。

ちなみにメイド姿でナイフばら撒いて指パッチンは、なんとも東方の紅の館のメイド長を思い出す。
メイド長の曲名も「フラワリングナイト」なので関係性が高いかもしれない。
まぁその大元には時を止める吸血鬼がいて、そのうちスイレンちゃんも「ザ！ワールド！」とか言いながら、ロードローラーかタンクローリーを落としてくる必殺技が追加され、強化される可能性も？

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