コナラ のバックアップ(No.7)

どんぐりころころ　どんぶりこ おいけにはまって　さあたいへん


学名：Quercus serrata

ブナ科コナラ属の落葉広葉樹
日本国内ならどこでも見られる「どんぐり」の木。
春から初夏にかけて房状の小さな花（雄花）をたくさん垂らすが、大変地味なためにその実ほど印象に残らない。
雌花は更に地味で、雄花の房（花穂）の根元近くにちょこんと爪の先ほどの何かがついているだけである。
秋になるとどんぐりをつけるとともに葉は枯れるが、自然に落ちるようにはできておらず、
春先、新しい葉が生えるときに入れ替わるように落ちる。

どんぐりはアク抜き後、そのまま火を通したり、粉にしたりなどして古くは縄文時代以前から食用に供されてきた。
シイタケやシメジ等、キノコ類の菌床としても有能で、コナラやミズナラの生える雑木林は食料の宝庫である。
…が、薪や炭などの燃料材としても有用だったため、近代に入るとはげ山になるほど刈られ、
かつてほど豊かな実りをもたらすこともなくなった。
現代では需要が減ったものの薪炭材としてのほか、シイタケ等の栽培用榾木などに用いられている。

コナラ（小楢）の名は、ミズナラの別名であるオオナラ（大楢）に対して。