ハナイ

2020/12/21 開花：第2アビリティのパーティメンバーの攻撃力が12%→15%に上昇した。
2020/12/21開花： 第3アビリティのパーティメンバーがボスに対して与えるダメージが6%→10%に増加した。
2020/12/21 昇華：第2アビリティのパーティメンバーの攻撃力が18%→20%に上昇した。
2020/12/21昇華： 第3アビリティの内容が「※3体なら15%、2体なら30%、1体なら45%」から「※3体なら20%、2体なら40%、1体なら60%」に上昇した。

ハナイ(Butomus umbellatus)はハナイ科ハナイ属の球根性の多年草。
(厳密には横に広がる地下茎なので、球根というイメージからは少し離れる。)
ハナイ科はハナイのみの1科1属1種で構成されている単型科である。
科よりさらに上の目レベルではオモダカ目に属し、カラーやアンスリウムの遠い仲間。
水辺の植物という意味ではタイリンオモダカやクワイの方が近いかもしれない。
漢字では「花藺」と書き、藺草(イグサ)に似ていてきれいな花が咲くことから命名されている。
英語ではflowering rushといい、語源は和名と同様。
葉の姿だけでは普通のイグサと区別することは難しいが、断面が三角形になるのである程度は区別ができる。
ただし同じく水生の単子葉類であるミクリについてはハナイ同様に断面が三角形になるので花が咲かない限り区別することは困難。
属名のbutomusはギリシャ語の「bous(牛)」と「temno(切る)」に由来し、葉の鋭さが牛の喧騒を切る(静かにさせる)という意味。
種小名のumbellatusは「散形花序の」という意味で、花が茎の頂点から散らばって複数咲くことに由来する。

ユーラシアの温帯に分布。だが、日本には自生しない。
(この部分が【ロータスレイクの中から出た事が無い】設定に付与された理由の一つと思われる。)

開花期は地域にもよるが7月～9月、ニラに似たピンク色の花を複数咲かせる。
抽水性植物のため栽培の際は水につける必要があり、粘土質の土などに水を張って植える。
寒さに非常に強く寒冷地以外では屋外での越冬が可能。
根が張りすぎると花付きが悪くなるので、3～5月頃に根を分けて植え替えるといい。

イギリスでは水辺の園芸植物として王立園芸協会(RHS)からガーデン・メリット賞を授与されたこともある。
これは入手やすさ、育てやすさ、病気への強さなどを評価する賞で、
根による栄養生殖が可能で花数も多いことから入手しやすいこと、
寒さに強い多年草であまり手を入れなくても毎年楽しめることなどが要因になったと思われる。

分類上の種としては一種だが、イギリスでは園芸品種としてピンク色が濃い'Rosenrot'や、より白色に近い'Schneeweißchen'などが作られている。
ちなみに品種名はどちらもドイツ語でRosenrotは紅薔薇、Schneeweißchenは白雪で、
グリム童話の「Schneeweißchen und Rosenrot」という姉妹の物語に由来している。
「Schneewittchen(白雪姫)」は綴りは近いが特に関係はない。

一方で観賞用にアメリカ東部、及びカナダなどに持ち込まれたものが逸出し広い範囲で雑草化している。
球根性の抽水植物で一度増えると根絶は非常に困難なため、バーモント州やワシントン州など一部の州ではクラスAの深刻な有害雑草に指定されている。
これらの指定された州では持ち込みや販売などが州の法律で禁じられている。

手のかからない丈夫で繁殖力の強い植物は逸出してしまうと非常に厄介なため、この手の植物の栽培の際には厳重な注意が必要。
ただし日本では自生しないどころか販売している店すらほぼ存在しないため入手は非常に困難。

※太字の『』で囲われた部分はアデニウム様の真似(？)